「最近の子どもは勉強しなくなった」は、本当でしょうか?
15年前の兵庫県公立高校入試と比べて見えてきた、本当の変化
「私たちの頃は、もっと勉強した。」
「昔の入試の方が難しかった。」
「このくらいは当たり前だった。」
保護者の方とお話ししていると、このようなお言葉をいただくことがあります。
もちろん、お子さまへの期待や愛情があってこその言葉です。
しかし、羽原塾ではふと疑問に思いました。
「本当に、今の子どもたちが受けている入試は、昔と同じなのだろうか。」
そこで実際に、入手できた一番古い兵庫県公立高校入試問題:平成23年度(約15年前)と令和8年度ものを比較・分析してみました。
15年前といえば、完全に脱ゆとり教育へ移行完了した時期でもあります。
結果は、私たちの想像以上でした。
15年間で、ここまで問題量が増えています
羽原塾では、兵庫県公立高校入試(平成23年度・令和8年度)の5教科について、問題冊子をOCR(文字認識)で解析し、問題文・資料・設問を含めた文字量を比較しました。グラフはその解析結果をもとに作成しています。

OCRによる比較結果
| 教科 | 平成23年度 | 令和8年度 | 増加率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 5,643字 | 12,678字 | 約2.25倍 |
| 数学 | 2,810字 | 3,780字 | 約1.35倍 |
| 英語 | 7,047字 | 9,099字 | 約1.29倍 |
| 理科 | 4,853字 | 10,017字 | 約2.06倍 |
| 社会 | 4,584字 | 10,332字 | 約2.25倍 |
驚いたのは「社会」と「国語」
社会は、15年前と比べると文字量は約2.25倍。
写真、グラフ、地図、統計、会話文、資料…。
昔は「覚えているか」が中心だった社会が、
今では
「読み取り、考え、判断する教科」
へと変わっています。
国語も同じです。
文章を読むだけではなく、
- 比較する
- 根拠を探す
- 条件に沿って書く
など、
一つの文章をじっくり読むだけでは解けない問題が増えています。
理科も「暗記科目」ではありません
理科も約2倍。
実験結果
グラフ
考察
会話文
これらを読みながら解答していきます。
「公式を覚える」
「用語を覚える」
だけでは点数は伸びません。
数学も変わっています
「数学だから読む量は関係ない」
そう思われるかもしれません。
しかし実際には、
問題文を理解し、
条件を整理し、
図や資料を読み取り、
考え方を組み立てる問題が増えています。
英語は「英単語を覚える教科」ではありません
英語も
- メール
- ポスター
- 会話
- 案内
- 表
など、
様々な資料を読みながら解いていきます。
読める量が、そのまま得点力になります。
子どもたちは、サボっているのでしょうか?
羽原塾では、そうは思いません。
昔より
勉強する内容は増えました。
読む量も増えました。
考える量も増えました。
つまり、
子どもたちが楽になったのではなく、求められる力が変わったのです。
「私たちの頃は…」という言葉
この言葉は、
励ましのつもりでも、
子どもには
「頑張っていない」
と言われているように聞こえてしまうことがあります。
でも、数字を見ると分かります。
例えば国語は約2倍、
社会も約2倍。
15年前とは、別の試験と言っても過言ではありません。
羽原塾が目指しているもの
羽原塾では、
暗記だけを教える塾ではありません。
理解し、
考え、
説明し、
繰り返して定着させる。
そして、
今の入試で必要とされる力を育てることを大切にしています。
保護者の皆さまへ
どうか、お子さまを
「自分が受験した頃の基準」
で比べないでください。
今の子どもたちは、
15年前と比較しても、まったく違う入試に挑戦しています。
私たち親世代と比べるとだからこそ必要なのは、
「昔はこうだった」
ではなく、
「今はこんなに変わったんだね。」
という理解です。
その一言が、お子さまの安心につながり、自信につながり、「もう少し頑張ってみよう」という前向きな気持ちを育てます。
羽原塾は、お子さま一人ひとりの努力を正しく理解し、保護者の皆さまとともに、今の時代に合った学びを支えていきます。


